映画が好き

2、3日前から急に涼しくなってきた。夜は半袖では少々肌寒い。とうとう残暑も終わり、本格的に秋の到来だ。
秋といえば、食欲の秋、読書の秋などあるが、今日は芸術の秋ということで、私のお気に入りの映画をいくつか紹介しようと思う。
「映画ってホントにいいですね〜」と初めて思ったのは、TV日曜洋画劇場で見た「禁じられた遊び」だ。まだ小学3、4年生だったので、どのような感動をおぼえたのかと言われると、よくわからないのだが、映画の中の少女や少年が実在する人物に思え、あのイエペスの名曲も相まって、ラストがとても悲しかった。自分と近い年令の子供が主役を演じていたというのも、物語りに入りやすかったのかもしれない。それがきっかけで、子供が主役の映画がTVで放送される時は必ず見るようになった。「禁じられた遊び」と「小さな恋いのメロディ」は原作本も読んだ。「禁じられた遊び」の原作は文庫で、内容も子供には難しかったが、表紙に映画の写真を使っているのが嬉しくて、表紙を見ながら絵を描いたりしたものだ。
ソフィー・マルソー主演の「ラ・ブーム」では、「禁じられた遊び」で主演を演じたブリジット・フォッセーが母親役を演じているということで、映画館に見に行った。この時買った、テ−マ曲のピンクのハート型のシングルレコードは今でも保管してある。

私が十代の頃はまだビデオがそれほど普及されておらず、レンタルビデオ店などまだあまりない時代だったし(なんかすっごい昔ぽい?)、TVで放送されるのも随分時間がかかったので、今より映画館に足を運んでいたように思う。当時の仙台の映画館は決まって2本立てで、おまけにもう一本みることができた。しかも、「チャンプ」と「クレイマー・クレイマー」の2本立てのように、美味しい組み合わせで上映されていた。入れ替え制の今では考えられない。

大学に入って、とうとうマイビデオデッキを購入した。ビデオデッキも今のように軽くなく、ずっしりと重くて、国分寺のオリンピックスーパーから、やっとの思いで日野のアパートまで運び、「これで好きな映画が好きなだけ見れる〜!!」と狂喜乱舞したのを覚えている。
ちょうどその頃フジテレビの木曜夜中に「ミッド・ナイト・アート・シアター」という番組が放送されており、途中のCMなしで字幕スーパー、最後に映画評論家や舞台俳優の方などの解説付きという、まさにビデオ録画の為のような番組で、毎週録画しては見ていたのだが、その頃住んでいた日野市のアパートは、電波状態が最悪で、かなりのノイズ入りのビデオになってしまったのだが、この番組で放送される映画は9時からの洋画劇場では放送されないような、ミニシアター系の映画がほとんどで、どちらかといえばミニシアター系映画好きな私にはとってもありがたい番組だった。撮りためたビデオは100本を超え、今ではノイズが気になり、本当に気に入った映画だけをDVDに買い替え中だ。

今回"気まぐれ日記"を書くにあたり、大好きな映画を選んでみたところ、お子様主演の映画が多いことに気が付いた。子役の子供たちのインタビューなどを見ていると、普通の子供達に比べて、ませていて生意気で、「可愛くな〜い!!」と思うこともしばしばなのだが、スクリーンの中ではコロっと騙されてしまう。昔から動物と子供にはかなわないというではないか!とも思うのだが、未だに映画の中の子供たちと同年代の気持ちで見ていたりして!と思うとちょっと怖い!?2005/9/17

今回は私のお気に入りの映画で、子供が主役の映画をいくつか抜粋してみた。秋の夜長の映画鑑賞の御参考に!
◆マルセルの夏  &◆マルセルのお城 作者マルセル・パニョルの南フランス、プロバンスでの少年時代の思いでを映画化したもの。美しいプロバンスでのマルセル少年の成長と暖かい家族の物語り。育った環境こそ違えど、家族への思いは世界共通。さまざまなシーンに、自分の過去が重なると思います。
◆マイ・ガール
   &
◆マイ・ガール2
マコーレ・カルキン君も出演しているので、たぶんみなさん御存じでしょうが、大好きな映画です。ちょっと昔のアメリカが舞台。死を恐れる葬儀社の娘ベーダの初恋と、悲しい別れと成長の物語り。主演の少女の演技力に脱帽。何度見ても泣けます。マイ・ガール2ではちょっと大きくなったベーダが、亡くなった母親のルーツを探しに大都会ロスに一人旅!後半でまた涙なみだです。主演のアンナ・クラムスキーがサイコーに可愛い!
◆戦場の小さな天使たち 第二次世界大戦中のイギリスが舞台。辛くて怖い時代の中にも、子供達は遊びを見つけて元気いっぱい!空襲で母親を亡くした少女に子供達がかわるがわる「お母さんが死んじゃったの?」と訪ねるシーンや、学校が爆撃を受けて、「サンキュー!アドルフ!!」と叫ぶシーンは子供ならではです。これを見て、イギリスにも空襲ってあったのだと知りました。名作なのにDVD化されていないのが残念。
◆セントラル・ステーション ブラジル映画。事故で母親を失った少年と駅で代筆屋をする初老の婦人のロードムービー。ブラジルの治安的な怖いシーンもあったり、代筆屋という仕事がなりたつ国なんだ〜なんて、お国柄もよくでています。主演の少年は靴磨きをしていた素人だとか。この映画もとにかく泣けます!!
◆秘密の花園 児童文学をフランシス・F・コッポラが映画化したもの。とにかく映像が奇麗です。殺風景な庭が花園に変わる際の特殊撮影が見事です。もう、秘密の庭ってだけでわくわくですよね〜!主役のメアリの衣装も可愛い!!
◆おばあちゃんの家 最近の韓国映画です。都会の少年が田舎のおばあちゃんの家に預けられるお話。都会育ちの少年はとにかく初めは嫌な子で、なぐれるものなら殴ってやりたいと思う程の子供なのだけど、おばあちゃんの無償の愛情に少しずつ少年が変わっていきます。これを見た誰もが自分のおばあちゃんを思い出す映画です。主演の少年以外はお婆ちゃんをはじめ、すべて村に住んでる一般の人々だとか。ラストでは暖かい涙がこぼれます。メイキングでも泣けるのはこれだけ?
◆北京ヴァイオリン 最近レンタルで見て感動!天才ヴァイオリニストの少年と貧しい父親。貧しいながらも、必死にお金を溜めて、息子をプロのヴァイオリニストにする為に親子で北京へ!チェン・カイコー監督作品。 後半の、父の元へ急ぐ少年と過去の親子のシーンが錯綜する場面が見事。DVD購入リストに入れました。
その他の感動お子様主演映画たち ◆禁じられた遊び◆鉄道員◆小さな恋いのメロディ◆ペーパー・ムーン◆リトル・プリンス◆ミツバチのささやき◆プリティー・ベイビー◆フランスの思いで◆ニュー・シネマ・パラダイス◆マレーネ◆スタンド・バイ・ミー◆ポネット◆フィオナの海◆太陽は僕の瞳◆運動靴と赤い金魚◆友達のうちはどこ◆マイライフ・アズ・ア・ドック◆リトル・ダンサー◆黄色い大地/etc