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バービーとトルソバービー人形は幼い頃の憧れだった。小さい頃、多くの人形を買ってもらったが、よく遊んだのはリカちゃんからだ。リカちゃんを買ってもらう以前にも、カンナちゃんやスカーレットちゃん、それに今思えば逆輸入品と思われる、ファミリー人形などを与えられていたが、小さすぎて、あまり覚えていない。現在ビンテージとなっているバービー全盛期とは、若干世代のずれがあるのか、バービー人形は持ってはいなかった。初めてバービーに会ったのは、近所のお姉さんの家だ。あきらかに私のリカちゃんとは違う、その美しいプロポーション!私は、小さな頃からリアルな作りのものを好むほうだ。ぬいぐるみなども本物に近いものがお気に入りだったので、バービーの人間らしいリアルさにすっかり見とれてしまった。私は覚えていないのだが、姉の記憶では、そのバービーには |
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睫があったらしいから、"ツイスト&ターン・バービー"と思われる。姉はその睫が羨ましかったらしい。特に私が羨ましく思ったのは、精巧な作りのバービーの衣類だ。当時、私がもっていた人形達の洋服は、いかにもお人形の服といった感じのドレスや、簡単な作りのワンピースに、レースをつけたような物だった。それに比べて、バービーの服は本物の洋服をそのままミニチュアにしたようなリアルさ!裏地もついて、ストッキングまである。それを所有してい | ||
る近所のお姉さんをとにかく羨ましく思ったものだ。でも、子供心にそれは異国の臭いを感じ、簡単に手に入るものではない気がしたのか、親にねっだった覚えはない。それから、次々に発売されるファッションドール達を目にするうちに、バービー人形のことは忘れていった。次ぎの出会いは高校生の頃だ。雑誌"an・an"の記事の中だと思う。たしか「バービーの復刻版が来年発売される!」という内容だったのだが、写真ものっていて、それはまさしく幼い頃に見たバービーにそっくりな、ナイスバディーで流がし目のバービーだ!「欲っし〜!!」と思ったが、たしか価格は¥10,000。十代の私には高額。しかも東京の何とかという店でしか手に入らないとのこと。その頃はまだ、近い将来に東京の大学に行くことになるとは露知らずって感じで、「買えないな」とあきらめかけた頃、当時アメリカに留学していた |
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3歳上の姉から、一時帰国するとの連 | アメリカから来たハリウッド顔のバービー | |
絡があった。「そうだ!本場アメリカから買ってきてもらえばいいんだ!」と、さっそく手紙を書いたのだが、アメリカから来たバービーは、確かにナイスバディーのバービーには違いないが、実際には着られないであろう、ピンクの巻きドレスに身をつつみ、ハリウッド女優のように、歯をみせて微笑んでいるバービーで、私が思い焦がれたノスタルジ〜なバービーではなかった。後で考えれば当たり前で、あれはあくまで復刻版!アメリカで売ってるバービーだって、顔形が今風に変わって当然で、復刻版はコレクション用で価格もおそらく高いのだ。それでも私が持っていた人形の中では、一番の美人でリアルなファッションドールだし、ピアスもしてて、指輪もしてるからと納得し、復刻版バービーのことも忘れていった。 | ||
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復刻版バービー熱に再度火がついたのは、東京を引き上げ、仙台に戻ってから約1年後!やはり何かの雑誌の記事だ!それからバービー集めが始まった!東京に行くたびに購入し、仙台で購入可能なおもちゃ屋をさがして、復刻版バービーは5体になった。復刻バービー以外でも、気に入ったものを購入したり、家族からプレゼントにもらったりで、現在は全部で12セットのバービーが部屋に飾られている。とうとう飾る場所がなくなり、今の所バービー熱は治まっているが、今までの流れだと、10年後くらいにバービー熱が再燃するのでは?と思っている。
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やっと手に入れた復刻版バービー | ||
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復刻版バービーをやっと手に入れた頃、"よみうりカラームックシリーズ"の「NOSTALGIC Barbie」という本を購入。中に載っていたバービーのスーツ作りに挑戦した。こういう本にのっているものにしては、精密な作りになっていて、裏地もきちんとついている。縫いっぱなしがない作りになっていて、かなり苦労して作った!でも、実際にバービーに着せてみると、なぜか袖丈が短くなってしまい、しかも唯一箱に入っていない(愛煙家の為ほとんどのバービーは箱に入っている)、ハリウッド顔のバービーには似合わない。それでも苦労して作ったので、それを飾っておく為に、バービー用のトルソを作ることにした。左は針金を組んだトルソで、右が角材をナイフで削ったトルソ。 |
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これに着せてみると、出来損ないのスーツもかっこよくみえたりするのが不思議だ。 | ![]() |
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