リメイクバックを作る

色々な物を作るようになってから、ジーンズが駄目になるのがとても早くなった。私は主に机と床に置いた足付きアイロン台で作業をしている。机の上にミシンを置き、アイロン台の上で型を作ったりしているのだが、机からアイロン台への移動の際、まるでスライディングするかのように床に膝をつく。そのせいだろうか、ここ数年というものジーンズが驚異的な早さで駄目になってしまうのだ。
駄目になった私のジーンズ達は、動物人形の衣装やブライスのお洋服setにけっこう活用している。ブライスのデニムはかなりのミニチュアサイズになる為、本物のユーズドデニムでは少々生地が厚すぎるのだが、洗いをかけてのミニユーズドジーンズを表現したい場合は薄手の物だと生地が裂けてしまったりと却って難しくなってしまう為、あえて使用しているのだ。
そんな感じで足の部分はけっこう無駄なく活用している。でもジーンズの一番かっこいい腰の部分は使用できない為、もったいないな〜と思いつつ処分していたのだ。ある日これでバックを作りたいと思い立ち、ジーンズ3本分の不要部分ができた先日、はじめてのバック作りを開始した。

先日姉に「なんでトートバックばかりがこんなにあるの?」と聞かれた程、私はトートバックが大好きである。私が出かける時は、たいてい材料の買い出しがからんだ時で、しかも私が手に持って歩ける数は2つまで。買い物などで3つに増えると1つをどこかに忘れてきてしまう。雨の日などは傘が増える分、手荷物は買い物する分も含めて1つでなくてはならないのだ。OLさん達が持ち歩くような小さなバックではとても治まりきれず、買い物した物をがんがん入れられるトートバックが私にはベストなのだ。
そんなわけでここ数年というものトート以外のバックは購入していない為、たまに困ることがある。たとえば友人との会食の際!財布と化粧品とタバコケースだけを大きなトートに入れて出かけることになる。「買い物してきたの?」と聞かれることもしばしばだ。せっかく自分で作るのだから、使い勝手がよく、けっこう物が入り、それでいて可愛いデザインにしたいと頭の中で構想を練り、トートバックとボストンバックを合わせたようなデザインにしようと決めた。不要な物を使って作るリメイクバックであるから、なるべくお金をかけずに作りたかったので、使えそうなところは全て使い、内側に使用する生地のみ購入することに。でも、その生地を決めるのが私にとって大変な作業となった。

年々決断力がなくなっている私は、とにかくお店で物を選ぶのが大変になってきている。先日も姪の誕生日プレゼントを決めるのに一苦労したところである。ネットショップで一日かけて選んで選んでやっと決めたネックレスが在庫切れとの連絡を受け、日にちが迫っていたこともあり、しかたなく仙台中心部のショップに探しに出かけたのだ。初めに決めた物のイメージが頭から離れず、なかなかイメージの妥協ができないのである。街中はじからはじまで行ったり来たり。しまいには頭が混乱して初めにたてた予算も完全に無視する次第。結局小学生に送るにはちょっと高価すぎるのでは?と思われるものを購入し、ヘトヘトになって帰宅したのだ。
だから今回の生地選びも案の定ヘトヘトに。幸い大きな生地屋は仙台には一店鋪しかなく、生地屋の中をいったり来たりで約2時間悩みぬき、いつものように予算のオーバーと多少の妥協でなんとか購入。材料が揃ったところでバック作りがやっと始まった。

私は何かを作る際、デザイン画を起すことがあまりなく、大抵は頭のイメージのみで形作ることが多い。今回もデザイン画はおろかパターンさえもなしで作り上げた。その為、内側に付けたポケットは浅すぎて役にたちそうもなく、そのポケットを覆うようにファスナー付の大きなポケットを付けた。側面に付けたポケットは幅が狭すぎて指が4本しか入らなく、小さな物を入れたら取りだせなくなってしまうかも?など、私の悪いところがでてしまった出来ではあったが、はじめて作ったバックとしては結構気に入っている。実は少し前からもう一つのバックの構想が・・・斜掛けできるトートバック!これはペーパードライバーで車が使えない自分の、スーパーのお買い物用にぜひ実現したいと思っている
2008/3/18