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ブライス洋服集part18 みなさま御無沙汰しておりました!お元気でしたでしょうか?なんて御挨拶から入らねばならない程に久しぶりの更新である。歳をとればとる程月日が早く過ぎると聞いてはいたが、これ程とは! |
気が付けばすでに6月。今年も半年が経とうとしている。前回のブライスお洋服の更新から約半年間。半年間の割りには数は少ないかも・・・。病気治療中の母に代わりに家の家事一切を引き受けるようになり、なかなか自分のペースなるものが掴めず、イライラしながら製作する日々が続いたが、それにも少しずつだが慣れていき、最近ではブライス服を作りながら夕飯のメニューも決められるようになり、支度にかける時間も短くなってきた。人間幾つになってもそれなりに順応できるものである。 厳しい冬も終わり、桜の季節や5月の新緑に春を感じ、なんだかのんびりモードの日々を過していた。そんな日々が先日早朝の電話で一変した。 母の三人いる弟の中の末の弟である叔父が急逝したとの知らせだった。享年64才だった。母の上の弟が趣味で作った野菜を届けに半年ぶりで叔父のアパートを訪ね、冷たくなった弟を発見したのだ。医者の話しだと訪ねた朝の2日前に亡くなったのではないかとのこと。脳出血だったらしい。 叔父は生涯独身で、アパートに一人で暮らしていた。今まで何度会ったことがあるのだろう?と考える程に付き合いのない叔父であった。そんな叔父が昨年10月の母の手術の日に来てくれたのだ。車を持たない叔父はバスを乗り継いで姉のピンチに駆け付けてくれたのだ。 彼とは本当に幼い頃に会ったことがあるかないかの付き合いだったので、叔父も私にどなたですか?と訪ねる程だった。そんな叔父であったのだが、急逝の話しを聞いた時、なぜか無性に悲しくて、朝早い病院の暗い廊下を歩いてくる姿が忘れられない。 父に言わせると、叔父は「男はつらいよ」の寅さん的生活をしていたらしい。病院に来てくれた叔父はシャツにジーンズ、サンダル履きで、サングラスをかけてやって来た。他人が見れば少し怖い風貌である。病院を後にする時に、一人暮らしで寂しくないのだろうか・・・とふと思ったのだが、自分に照らし合わせて考えてみると、傍からみる程本人は寂しくもないし、気楽に生活しているのでは?とすぐに思いなおした。叔父の死に様は一人者としては理想的な死だったのではないだろうか。もし歳の順に順番に亡くなるとしたら、末っ子で独身だった叔父の最後は、それこそ寂しい最後になったかもしれないが、病院にかかることもなく、兄弟と親しい友人に見送られ、考えようによっては良い最後だったのではないかと思う。しかし兄弟である母や叔父は、通夜に葬式とバタバタ状態!私の祖父である母の父親は若い頃に亡くなり、私の祖母である母の母親は90代にて健在なので、みんな初めての御葬式なのだ。病気治療中の母をフォローする為に私もバタバタ!!そんなこんなで今週はあっと言う間に過ぎ去ってしまった。 私の出動は一段落し、オクの出品物の製作を始めたのだが、あれ?あれれ?先日までのスムーズさはどこへいってしまったの?という程の段取りの悪さに呆然。なんで〜!なんでなの〜!!と私の脳味噌の出来の悪さを嘆きながらもなんとか本日出品を済ませた。 御葬式って結婚式と違い、突然のもの。結婚式に呼ばれることはもうないと思うけど、御葬式はこれから増えていくんだろうな・・・。突然の訃報に慌てないように、基本の知識くらいは頭に入れておかなくてはと思った出来事だった。 さっき、この文章を書いている時に、私のPCアドレスから何も書かれていないメールが届いた!なりすましメール?いや!たぶん叔父さんだわ(^.^;)2008/6/7 |
アベ工房企画・ブライス洋服集part1808.6.7 |
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