年賀状(1992-2002)

そろそろ年賀状の季節だ。学生時代は、書いたり書かなかったりだったのだが、大学卒業後、慣れない仕事と通勤ラッシュに疲れ果て、自分が書きたい絵も描かずに過ごしている中で、一年に一度ぐらいは、自分らしい作品を残そうと思ったのと、私は出不精で、つい友人達と疎遠になりがちな為、「生きてるよ〜!」という意思表示のために年賀状を毎年書くようにした。
多色木版年賀の第一号"申"
年賀状を書き始めたのは1991年の未年からだ、ゴム版を彫ったものでスタンプを作り、確か黒一色でスタンプしただけの簡単なものだったと思う。多色刷りの板目木版で作り始めたのは1992年の申年からだ。木版画事体、正式にならったことがなく、うまく色がのらなくて、「キー!キー!」ヒステリーを起しながら、1999までは木版画にこだわり続けて作っていた。この頃、擬人化した干支を好んで彫っていたのだが、今作っている人形達に通じるものがあって、そのうち年賀状の干支達を人形にして登場させても面白いなと思っている。2000年の辰年は、どうしても辰を擬人化できなかったのと、2000年という切りの言い年であるのと、この頃から木口木版を始めたこともあり、簡単にきれいにプリントできる、"プリントゴッコ"に変えたのだが、木版画を楽しみにしてくれていた友人は、がっかりしたかもしれない。2003年の年賀状は、まだ考えていないのだが、手刷りならではの"あじ"にこだわりをもって、なんとかMacに逃げることは避けたい!と思っている今日この頃である。

ここでは、1992年から2002年までの年賀状を並べてみた。

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1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002