お正月も真っ最中の1月2日に父の兄である叔父が倒れた。数年前にも倒れたことがあり、その際は東京から叔母も駆け付け、喪服を送ってもらうか否かという事態になったにもかかわらず、奇跡的に持ち直し、大事にいたらなかった為、今回も復活するのでは?とみんなが多少楽観していたのだが、期待もむなしく今だに意識が戻らない。叔父の家庭が複雑な為、弟である私の父は毎日病院に訪れる日々が続いていた中、今度は年末から急に足腰がたたなくなった母方の98才になる祖母が、一月の末に入院し、入院後僅か2週間で亡くなってしまった。さすがに私も祖母の御葬式に間に合わせの喪服で参列するのも憚られ、急きょ近所の大型スーパーで喪服を買い揃え、横浜から来る姉親子の泊まれるスペースを私の部屋に作り、お通夜と御葬式に参列した。母の弟にあたる叔父が、立派な御葬式をあげてくれたおかげで、祖母は最初で最後のリムジンに乗って旅立って行った。 御葬式ほど時間や日にちの感覚がなくなるものもないだろう。亡くなってから御葬式までの僅か3日間程がとても長い時間に思われ、見送りの全てが終わった後は、随分前にあったことのように感じるのだ。亡くなってから御葬式の間はずっと故人のことを考えたり、なかなか眠れなかっり、いつも見ているTVを見なかったり、食事の時間が違うなど、日常とは違うスケジュールで行動するからだろうか・・・。御葬式の後は体調を崩し、最近やっと生活も体調も落ち着いて来た気がする。
宗派にもよるとは思うのだが、御葬式であげてもらうお経の中に故人のプロフィールが入っているのを御存じだろうか?今回の御葬式で、祖母が女学校を卒業していたことを初めて知った。そのほかにも何年からどこに住み、何年に転居し、何年に疎開してなどなど入っているのだ。少なくとも私は自分の両親のプロフィールは誕生日くらいしか知らず、これでは両親を送る際に困るぞ〜と思った。
死の時は、歳の順とはいかない場合もあるので、私はぜひ元気なうちに自分の遺言書兼履歴書を書いておくことをお薦めする。私自身は数年前に自分が死んだ時にやってもらわなきゃいけない解約手続きなどが何があるのか等をまとめて、デスクトップに遺言としてファイル化してあるのだが、もう随分前のことなので、そろそろ新しいものに更新しておかなくては。うちの弟などにそんな話しをすると、生きている時から縁起が悪い的にいわれることがあるが、死んでからでは遅いのだ!自分が死んだ時に大変な苦労をするのは残された家族なのだから。 2009/3/7
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